石けんのコラム

皮膚と洗浄について


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まずは皮膚について簡単に説明したいと思います。
皮膚と呼ばれる組織は表皮、真皮、皮下組織からなる
わずか2mmの薄い層で
表皮は温度調整やウィルスから体を守ったりしています。
表皮の一番上にある角質はラップと同じ位で0.02mm程です。
表皮の下には真皮があり、
肌の土台のようなものであり生産場でもあります。
主な成分はコラーゲンで表皮をささえています。


一番外側に見えている表皮はやがて剥れ落ちていきます。
28日周期で行われるターンオーバーと呼ばれる入れ替えが起こります。
真皮できちんと新しい肌が生まれきて、やがて剥れていきます。


表皮の一番上にある角質にはバリア機能があり、
外からの刺激やウィルスから体を守っています。
お風呂やプールに入っても体に水が入ってこないのはこの為です。
反対にバリア機能が失われるほど皮膚が損傷していると
外からの影響を受けやすくなります。
皮膚をうめている因子が壊れ水分を抱え込めていない状態の事で、
水がしみるように感じられるようになります。


バリア機能を守るために保湿が重要です。
純石けんは成分は脂肪酸ナトリウムと呼ばれ、
純液体石けんは脂肪酸カリウムと呼ばれる
界面活性剤で、水と油を混ぜる働きがあります。
肌から油性の汚れを水になじむようにして洗い流すことができます。


強い界面活性剤は角質表面の必要な皮脂や
角質層の細胞間脂質から脂分を奪い、
肌の主要成分であるたんぱく質を溶かしバリアゾーンを壊し
外からの影響を受けやすい状態にします。
洗浄で大切なことは汚れを落として清潔にすることです。


純石けんは弱アルカリ性ですが、
肌には皮脂があるので常に弱酸性に保たれます。
アトピーの人など皮脂の極端に少ない人をのぞき
自分の皮脂によって弱酸性に戻るちからがあるのです。
そして純石けんは肌に残ることがあっても
皮脂により分解され界面活性力をなくします。


簡単にまとめると
やさしい洗浄で乾燥させないこと、
肌を作るバランスのとれた食事と
その栄養を運ぶために血行をよくする運動が
美肌に有効なのです。




From Odorantes




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次回のコラムは、7月1日にお届けする予定です。
過去の石けんコラムはこちら  » Introduction

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